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出張セールス - あゆかさんのロンドン・カウンセリング・コース

パリのモロー美術館の話の途中だったが、今日は一昨日の出張販売の話を急遽差し込んでしまおう。

どこに出張したかというと、ホリスティック・セラピー・センター溝口あゆかさんのロンドン・カウンセリング・コースの会場。
彼女とはずいぶん昔から、今のように彼女が有名セラピスト/カウンセラーとして脚光を浴びる前からの、長い付き合い。
優しく包み込むようなお母さん型の彼女と、男性脳ワイルド系(?)の私とでは、キャラクターまるで正反対なのだが、なぜだかいまだに付き合ってもらっている(笑)。その上、私のジュエリーも昔からよくお買い上げしてもらっている、上得意様の一人でもある。
なにしろ、彼女がいつでも私のジュエリーを付けてくれている、ステキなモデルさんなので、セミナーの生徒さんから毎年問い合わせの声が出る。すると・・・私に声がかかって、私は喜んで出張販売に参上するといういきさつ。
今年は以前までのグロースター・ロードの会場から変わって、Wandsworth Common(ワンズワース・コモン)駅近くの閑静な住宅地の中の、教会ホールが会場。そして、会場の都合上以前のように、夕方コースが終わってからゆっくり・・・ということができず、コースの間の昼休みに見てもらうことになった。

Wansworth Common station
ワンズワース・コモンの駅前の小さな公園。ここを抜けていく。ロンドンもすっかり秋めいてきた。

Red laves
木の葉も少しづつ色付いてきている。

Church hall venue
小さな教会のホールが、2週間のロンドン・カウンセリング・コースの会場。
大都市ロンドンの一角なのに、とても静かで落ち着いた空気の流れているエリア。

Church hall
短い昼休みに一刻も遅れないようにと思って出かけると、早く着いてしまったので、
周りで写真撮りで遊んで待っている。こういうときカメラを持っていると、一人でずーっと遊べる(笑)。

Key hall
教会ホールの古い鍵穴。

中のエントランスで待っていたら、コースが終わる前に部屋に滑り込ませてもらい、スーパーバイザーの酒井麻実さんの「ダウンロード」(あー、私はなんだか解ってませんよ・・・全然・・・笑)の末席にあずかり、午前のコース終了。
即、大きな机が中央に持ち出され、そこにジュエリーをぶちまける。そう、文字通り「ぶちまける」。ちゃんとディスプレイして見てもらえるのが理想なのだけれど、限られた時間で理想を言っている場合ではなくて・・・毎年こんな風になる。

Ayuka's seminor
そう・・・こんな風に・・・(笑)。

皆さんがジュエリーを見ているわずかの間、写真を撮ったり、あゆかさんや麻実さんとおしゃべりしたり・・・だったのだが、続々と皆さんアイテム決定。
「これか・・・これか・・・どっちが似合います?」とよく尋ねられる。たいてい私は適当に直感で答えているけれど、「聞いてみる」という「間」をおいているだけで、実際には皆さんもう決まっているんじゃないかな、その意識を私はピックアップしているだけなんじゃないかな・・・などとも思う。
たいてい迷うところは2つのアイテム。一つは自分の現在の「肌に合うもの」自然なというか、落ち着く、というかそんなタイプのジュエリー。もう一つは「憧れる」もの、刺激されるもの、こんな風なイメージなりたいというもの。そこで皆さん迷ってしまう。
答えは・・・「まあ、深刻な問題じゃなくてどっちでもいいんですよ。」(超いいかげんな性格の私)
間違いなんてないのだし、結局は人は振り子のように「落ち着いた、水平の意識」と「刺激される、垂直の意識」の間で動いていて、どちらから取り掛かってもいい、どちらから磨いていってもいい、どちらも共存し続ける、そんなものなのだと思う。
ともあれ・・・その後は皆さんのお買い上げの列を前に、とろい私は脳最大限駆使で、計算とお包み・・・それでもお昼抜き状態で皆さんを待たせてしまう。てきぱきしたRieさんのお手伝いがなかったら、きっと皆さんのコースが夕方終わるまで、エントランスで作業を続ける羽目になったことと・・・(汗)。いやいや、お手伝い感謝感激ですRieさん。只者ではない秘書課系女史とお見受けしたら、本業ビジネスコーチの方でした・・・道理で(笑)。そして、辛抱強くお付き合いありがとう、皆さん^^。
午後のコースに、ちょっと食い込みながらも、無事「昼休み出張販売会」終了。本当にどうもありがとう!!

Potato vine
帰り道隣に咲いていたポテト・ヴァイン。


コース受講生の皆さんの活躍と多幸を祈ります。そして、あゆかさん、麻実さん、Rieさんも、コース終わったらぜひ時間作って、美味しいものでも食べに行きましょう・・・(笑)。

明日はモロー美術館に、復帰予定。
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Gustave Moreau (ギュスターヴ・モロー)美術館と絵画 -3-

パリの「ギュスターヴ・モロー美術館」より3回目。今日はモローのデッサンを中心に展覧。

Atelier

昨日も載せたが・・・このアトリエの左の窓の下、今ちょうど男性が見ているが、ここのカーテンの後ろに、額装されたデッサンが本のように、幾重にも折り重なっている。Webによると彼の生涯にわたる400枚以上のデッサンが収蔵されているとか・・・。デッサンなのでタイトルもなにもないが、いつものごとく、私のフィルターで目に留まったものをピックアップ。

Drawing for Sphynx
これは、New York Metsの下の絵の構想。

Moreau, Gustave (1826-1898) - 1864 Oedipus and the Sphinx (Metropolitan Museum of Art, NYC)
撮影:RasMarley@Flickr Oedipus and the Sphinx (オディプスとスフィンクス)
Metropolitan Museum of Art, NYC(ニューヨーク、メトロポリタン博物館)所蔵



Drawing - Orphee
これは、初期のイメージスケッチだろうか・・・、

Sketches for Orphee - collage
次第に構想が固まっていく・・・。左は最終作品のための拡大プロセス。

Gustave Moreau: Orpheus
最後の完成作品がこれ。撮影:freeparking@Flickr
Thracian Girl Carrying the Head of Orpheus on his Lyre(竪琴に載せたオルフェの首を持つトラキアの娘Musee d'Orsay, Paris パリ・オルセー美術館所蔵。

Sketches for Salome - collage
サロメのテーマも、最初はいろいろなイメージで描いてみているのが解る。

Sketches for Salome - collage
イメージが固まってきたら、ディーティールの考察・・・。
この完成作がモロー初日に展覧した、L'Apparition(出現)となるのだが、
Flockrで水彩画の同テーマのものを見つけたので引用してみよう。

Gustave Moreau: The Apparition
撮影:freeparking@Flickr The Apparition

後は、いろいろランダムに・・・。

Sketch

Drawing

Drawing


Sketches - collage

Sketches -collage

Sketches - collage

Sketches - collage

Sketches -collage

最後に、写真での写り方もあるのだが、一番気に入ったのがこれ。テクスチャーレイヤーをいれてみた。
Sketch


明日は、引き続きモロー美術館から、彼の暮らした部屋を展覧。
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Gustave Moreau (ギュスターヴ・モロー)美術館と絵画 -2-

パリの「ギュスターヴ・モロー美術館」より、モローの絵画の2回目。

Fleur Mystique
Fleur Mystique (神秘の百合)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵

Fleur Mystique- detail-
同ディティール。私のお気に入りの一つ。

Argonautes
Argonautes (アルゴ号の帰還)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵
これは4mx2mの大きい方の未完の作品。同タイトルで小さくてより完成されたヴァージョンもある。

Argonautes - detail -
同ディティール。

*** detail
元絵がどれだか解らなくなってしまったディティール

特にこの2つのディティールでよく解るのだが・・・モローの描く男性はことごとく中世的。ちなみに、ほぼ同時代のイギリスのラファエ前派のバーン・ジョーンズの絵画も、性差のほとんどない表現。私自身に性差意識が完全に欠落しているためか、こういった絵画が見ていて心地よい。バーン・ジョーンズの場合は「人間」を美化・様式化した結果、性差が失われていった、と解釈できる。モローの場合、女性は「悪女」「聖女」「女神」といった「アクセスを拒絶する冷たい性」として描かれれ、男性は「たおやかで肉感的」。そのことから、彼が潜在的に同性愛者ではなかったか、という説もある。潜在的あるいは無意識の性的傾向を証明することなど、できはしないのだが・・・。

Triomphe d'Alexandre le Grand
Triomphe d'Alexandre le Grand (アレキサンダー大王の勝利)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵

これまた・・・壮大なイメージの絵画。実際にはカタログによると、1.55mx1.55mの作品なのだが、記憶の中では3mx3mあるかのような印象を受けた。それというのも、無限に続くかと思われる細密描写のため・・・。

Triomphe d'Alexandre le Grand- detail collage -
同ディーティール

右の高い玉座に座るのが若きアレクサンダー大王で、左の征服されたインド王が慈悲を請うというシーン。これまた、本来のテーマは実はどうでもよくて、タペストリーのように連綿とパターンを描き続けることが目的だったのではないかと、うがった解釈をしてしまう。

Triomphe d'Alexandre le Grand - detail -
同ディーティール

この時代は東洋全般からの情報・事物が大量にヨーロッパにもたらされ、一大東洋ブームとなっていた。モローとて例外ではなく、オリエンタルに傾倒している。彼の場合、歴史的・学術的に裏づけされたものではなく、あくまでも「幻視」。この絵画でも彼の幻想の中でのインドが描かれている。たとえそれが「幻視」であっても、ここまで描きこまれると、実際に彼は「そこ」を見ていたとしか思えない。幻が真実に転換してしまう・・・。
これはオリジナルサイズの画像でぜひ見ていただきたい。<このページ>(巨大サイズなのでスクロールして見て下さい)
シュヴァルの理想宮を連想してしまう・・・。などと、今日は彼の潜在的奇人ぶりにばかりフォーカスしてしまったような・・・最後の絵画に愛らしい一枚。これはディティールで、これまた元絵がどれだったか解らなくなってしまった。

*** detail


このような、アトリエに展示されている・・・。

Atelier
これは下の階。左の窓の下に明日展覧する彼のデッサンが詰まっている。

Atelier
螺旋階段を上がって・・・

Atelier
上階のアトリエ展示室。


それでは、明日は彼のデッサンを展覧予定。
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Gustave Moreau (ギュスターヴ・モロー)美術館と絵画 -1-

昨日の標本箱で、Gustave Moreau(ギュスターヴ・モロー)の「天使」を展覧して・・・思い出した。まだモローを標本箱に詰め込んでなかった。
いつものごとく簡単な解説はリンクのWikiのページにお任せするのだが、ラファエル前派と並んで、彼の絵画は私のお気に入り、というか、一番好きな画家かもしれない。神秘的、耽美的、装飾的、私のテイストのすべてにティックが入る・・・。彼が後半生を過ごしたパリのアトリエ兼自宅が現在は「ギュスターヴ・モロー美術館」として公開されている。以前も2度訪れたことがあるのだが、今年の春パリに滞在した折に「最強」のデジタル一眼レフ持参で再訪。丸一日環境に浸りこみながら、写真を撮って廻った。
今日と明日ははまず彼の絵画を2回に分けて、そのあとデッサン、そして彼の死後そのままに保存されている私室のイメージを、トータル4回に分けて展覧してみよう。

Jupiter et Semele
Jupiter et Semele(ジュピターとセメレー)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵

背後にあるストーリーをWikiで見つけたのでリンクしておいたが・・・彼の絵画の場合、テーマはもはやあまり意味を成さず、ただただ折り重なっていく装飾的なディティール自体が「主題」だったのではないかと・・・いつも思う。

Jupiter et Semele- detail collage -
デティールをコラージュで。私にはとても「ビザンティン」と感じられるのだが・・・・。

Jupiter et Semele
Jupiter et Semele (ジュピターとセメレー)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵
同じテーマ。上の絵の前段階のアイディア・スケッチ風。

Le Poete Voyageur
Le Poete Voyageur (旅の詩人) ギュスターヴ・モロー美術館所蔵

Hesiode et les Muses
Hesiode et les Muses (ヘシオドスとミューズ) ギュスターヴ・モロー美術館所蔵

Les Muses Quittent Apollon, leur Pere, pour Aller Eclairer le Mondo
Les Muses Quittent Apollon, leur Pere, pour Aller Eclairer le Mondo
(世界に啓蒙を与えるべく、父アポロの元から旅立つミューズ達・・・拙訳) ギュスターヴ・モロー美術館所蔵

The Unicorns
The Unicorns (一角獣)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵

しかし、こうやって全体像を見るだけでは、彼の絵画の半分しか見ていないのも同然・・・。ディティールが命。

The Unicorns - detail collage -
まるでレースの襞のように折り重なる・・・。

The Unicorns - detail -
そして、愛らしいチャーミングさもディティールで初めて目に留まる。

L'Apparition
L'Apparition (出現)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵

Part of -L'Apparition-
これは、チャーミングというよりは、緊張感の高いミステリアスなドラマ性だが・・・、
19世紀末の耽美主義小説、ユイスマンスの「さかしま」に描かれて以来、彼の代表作として後世に定着した作品。
モロー自身このサロメのテーマに傾倒していて、何度もいろいろな構図、表現で描いている。

Salome
Salome (サロメ)ギュスターヴ・モロー美術館所蔵

Part of Salome
ディティール。

サロメ伝説のWikiリンクを付けておいたが、19世紀末の耽美主義ムーヴメントの中で、男の身を滅ぼさせる「Femme fatale(運命の女)」の原型の一つがこのサロメ。
時代性もあるが、生涯独身であった彼特有の女性観も反映しているのではないかと思うのだが・・・どうなのだろうか?

明日も引き続き、彼の絵画をギュスターヴ・モロー美術館より。
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