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Musée des arts et métiers(パリ工芸博物館)-3-

Musée des arts et métiersパリ工芸博物館)の3回目は、ダイアルとキーボードに関連したイメージを集めて・・・。

Part of sundial, by Charles Bloud, late 17c
日時計の一部。カレンダーとして使うのだろうか?
機能はさておき、デコラティヴな円盤が重なり合っているフォルムに妙に惹かれる・・・。

Detail - Celestial sphere driven by a clock movement, by Jost Burgi, c 1580
天球儀の一部分。

Part of Mechanical celestial globe, 1727
機械仕掛けの天球儀の一部。

Complex watch with double face by Abraham-Louis Breguet, c. 1785
18世紀後半のスケルトン懐中時計。

Pocket thermometer by J. Bleuler
ポケット寒暖計。ポケットに入れていては気温は計れまい・・・と、つっこみをいれてしまいそう。

Timepiece, by Robert Robin, c. 1780
18世紀後半の豪華な時計。カレンダーも兼ねている。

Marine clock, 1763
海洋時計と記されていた。同じく18世紀。カリグラフィー文字がとても美しい。

Detail - Six-figure calculating machine by Blaise Pascal, 1642
6桁計算機の部分。

Detail - Arithmetical machine by Grillet, 1678
17世紀の紙製「計算機」。
そういえば、「九九」を叩き込まれる日本人と違って、今でもヨーロッパ人は掛け算が苦手のようだ。

Arithmetical machine by Leon Bollee, 1889
少し「ダイアル」から外れるけれど・・・・、これも巨大な19世紀末の「計算機」。
うーん、「そろばん」でもよかったのではないか・・・などと思って見ていた。

Telephone
「ダイアル」といえば、まさしくダイアル。初期の電話。

Keys
計算機のキーボード。

keys
これも計算機。

Typewriter
こちらはタイプライター。
我々の世代まではタイプライターが「現役」だった頃をわずかに覚えている。
若い人は、ワープロだって知らないだろうな・・・(ちなみにワードプロセッサーの略ですよ、念のため)

Typewriter
これもタイプライター。ちょっと見たことのない方式。

Typewriter - for salbug00 ; )
もう一つタイプライター。このレトロで事務的な感じが好きだ・・・。


次回も同博物館より最終回で、工芸・工業技術に関するイメージを展覧予定。
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Musée des arts et métiers(パリ工芸博物館)-2-

Musée des arts et métiersパリ工芸博物館)の2回目で、今日は「機械美」ってあるのだな・・・という写真をいろいろ。

Machinery
ただただ・・・「機械」と呼ぶしかない。
何の機械か説明が読めたとて、解るはずもないのだから・・・。

Machinery
19世紀の機械には、よくこのように「お飾り」が付いている。
この下のネジのハンドルだって、アクセサリーのパーツになる位だ。

Machinery
別の角度から・・・。

Machinery
なにやら・・・蒸気機関関連のような・・・まさにSteamPunk(笑)。

Machinery
リベットで留められたレーベルがクール。

Machinery
額縁にそのままいれたら、アート作品にならないかな。

Machinery
機械はとても端整だと・・・思う。

Machinery
展示キャビネットに入る位のサイズなのだが、巨大コンビナートに一角に見えなくもない・・・。

Machinery
木の枠組みが「味わい深い」機械。

Weaving machines, 19c
機織り機の上にも・・・、

Ornament on the top of weaving machine
エンジェルのお飾り。何か機能と関連しているのかは全く知らない。

Detail - Weaving machine
木製の歯車。

Machinery,
なかなかシュールな光景。


次回は、同博物館より、ダイアルとキーボードをテーマに展覧予定。
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Musée des arts et métiers(パリ工芸博物館)-1-

この前STEAMPUNKや科学史博物館の標本箱を書いていたら、そういえばパリでも、似たような博物館に入ったな・・・と思い出した。
Musée des arts et métiersパリ工芸博物館)は10年近く大改装で閉められていて、2000年より再オープンしたミュージアム。ここの最寄のメトロ駅が、まさしくSTEAMPUNKしていてかっこいい。昔メトロで何度か通ったものの、ミュージアム自体はずーっと閉まっていたので、いったい何のミュージアムなのだろうかと不思議に思っていた場所。
実は、昔の交通機関や産業機械といったテクノロジーの歴史とともに、工芸素材、技術の分野もカヴァーしているミュージアム。
久しぶりに今年またパリに、それもマレに滞在していたので、このミュージアムは徒歩圏。半分暇つぶし気分で入ったのだが、なかなかフォトジェニックなモノたち満載で、結局カメラ片手に丸一日ここで遊んでいた。

Staircase ceiling
正面入り口の階段ホールの天井からぶら下がるクレマン・アデールの最初の飛行機。

Display in St.Martin des Champs
他にも初期の交通機関が保存展示されているのだが・・・、
この建物はサン・マルタン・デ・シャン修道院を改装して使われている。

Display in St. Martin des Champs
教会堂内陣に向かって飛ぶ!! かなり圧巻のディスプレイ。

Abbey of Saint-Martin-des-Champs
外観はこんな感じで・・・ロマネスクな建築。

Machinery.
教会の壁と機械のコントラストが不思議と美しい。

Reflection
これは最初の入り口階段ホールの機械の展示。
クラッシックな階段手すりの映りこみが、ここでも不思議エフェクト。

Display cabinets,
19世紀に開発された機械の展示。この展示キャビネットも・・・明らかに19世紀もの。

Display cabinets
機械それぞれがどのようなものかは知らないが、この展示室自体がフォトジェニック。

Geometrical model cabinet
こちらは同じく古いディスプレイキャビネットに、幾何学モデル。

Geometrical model
幾何学モデルは、まるでアート・オブジェ、

Geometrical models
何をどう証明しているものなのだかは一切解らなくても・・・。

Device for analyzing the products of oil combustion, by Fortin
これはオイルの何やらを分析するためのフラスコ達・・・らしい。

Detector amplifier, 1917
初期の真空管・・・・かな?

Bulbs
初期の電球。


次回は(あさって)、引き続きパリ工芸博物館から「美しき機械達」のイメージ。
やっぱりジュエリー仕事が圧しているので、隔日更新のペースで行く予定。今後ともヨロシクー。
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STEAMPUNK(スティーム・パンク)展2009-Oxford (オックスフォード)科学史博物館

今日は昨年オックスフォードの科学史博物館で催されていたスティーム・パンク展のイメージ。

Wikiのリンクをつけておきたが、スティーム・パンクとは「19世紀の蒸気機関システムのまま進化してしまった、パラレル・ワールド」を描いたSF小説に始まり、主にアメリカで進行しつつある、ファッション・カルチャーとでも要約できるだろうか・・・。70年代後半から80年代にかけての不況下イギリスのフラストレーションの中で生まれた「元祖」Punkが「支離滅裂破壊的」ミュージック発生型だったのに比べて、今回のPunkは文学・ファッション・ゲーム・アニメに特化していて、それに妙にクリエイティヴな趣味人に見えてしまうのだが(笑)。まずは私の撮ってきた写真から・・・。(特別展で写真許可というのは、なんとも気前がいい話)

Detail - The Complete Mechanical Womb - by Molly 'Porkshanks' Friedrich
The Complete Mechanical Womb - by Molly 'Porkshanks' Friedrich
「完全機械仕掛けの子宮」モリー・ポークシャンク・フレデリック作
19世紀風機械仕掛け、文字盤、真空管・・・などが典型的なスチームパンクのイメージソース。

"Eye Pod" - by Dr Grymn
Eye Pod- by Dr Grymm 「アイポッド」グリム博士作
(彼らの多数は"アーティスト名"を使っていて、いかにも19世紀のマッド・サイエンティスト風に名乗っていたりする・・・笑)

Watches - by Haruo Suekichi
Watches - by Haruo Suekichi 腕時計 末吉晴男
スチームパンク界の著名時計作家は、日本で製作する日本人。
とてもディティールに凝っていて、こんなものが手づくりできるとは・・・感嘆。

Detail - Ergo Keyboard - by Datamancer
Ergo Keyboard - by Datamancer ディティール アーゴ・キーボード データマンサー

あまりにキーボードが美しかったので、超ディティール切り撮りしてしまったが・・・、全体像は<この>アーティストのウェブサイトのページで見られる。スクロールしていって欲しい。最初に出てくるのは「ハード」部分に使用されたIBMのキーボード Model M-15 split ergonomic keyboard。つまり、これを「ゴシック・スタイル」作り変えた・・・というこれまた、感嘆の作品。もちろん機能している。
彼は他にも「スチームパンク用ラップトップ」なるものも製作していて・・・下はYoutubeから借りてきたヴィデオ。


彼らの作品の凄みは、実際に「機能」する作品をも作り上げてしまうこと。
私の一番好きな時計アーティストで、このエキジビションを知るきっかけになったEric Freitas(エリック・フレイタス)氏の時計作品もまた「機能するアート」。これまた、パーツの一つ一つがハンドメイド。

Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas
Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas 機械時計9 エリック・フレイタス作
Flickrで発見して以来の大ファン。

Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas
Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas 機械時計9 エリック・フレイタス作

Detail - Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas
ディーティール Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas 機械時計9 エリック・フレイタス作

Mechanical Clock  6- by Eric Freitas
Mechanical Clock  6- by Eric Freitas 機械時計6 エリック・フレイタス作

Mechanical Clock 3 - by Eric Freitas
Mechanical Clock 3 - by Eric Freitas 機械時計3 エリック・フレイタス作

彼のウェブサイトEtsyで作品やカードが販売されている。
最後のアーテストは(あ、もちろんもっとさまざまなアーティストが展示されているのだが、私がカメラにうまく収められたアーティストの中で・・・)ジュエリーデザイナーDaniel Proulx

Ring - by Daniel Proulx
Ring - by Daniel Proulx 指輪 ダニエル・プロウルクス

昆虫やギーガー(Hans Rudolf Giger)のイメージが濃厚だが、なんとなく可愛らしくもある。
彼の作品のスライドショーをYoutubeで見つけた。


作品はEtsyの彼のショップで販売中。

同じくYoutubeから、このエキジビションを特集したヴィデオ。アーティストや、これを企画した博物館のキュレーターへのインタヴュー。アーティスト達のファッションも見もの。



最後にスティーム・パンク・スタイルのファッション・ヴィデオを再びYoutubeより。



明日はまた休業日で、この後、パリでも科学史系の博物館Musee des Arts et Metiersを訪れたので、そのイメージを展覧。ここも・・・スティーム・パンクに相通ずる!?
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