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ノルマンディーの町や村 -Lonlay-l'Abbaye -

ノルマンディーのドライブ編続きの今回は、Lonlay-l'Abbaye(ロンレィ・ラ・ベィ)という町。
修道院が町の中心にあるので、こう呼ばれている。
このあたりでは、毎週日曜日に町持ち回りで、ブロカンテ(アンティークや中古品)マーケットが催されている。
滞在した日曜日に、ちょうど催されてされていたのがこの町。同じ町では、年に2回ぐらいしか催されないのだとか。
案内してくれたペーターおじさんの机に、ブロカンテ・マーケット案内のブックレットが置いてあるのをチラッと見かけたので、きっとこういうので調べてくれたのだろう。
Netでサーチしてみたが、仏語不能の悲しさ・・・思っていたような情報サイトは見つからなかった。
ともあれ、そのロンレィ・ラ・ベィの町とマーケットの様子。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
田舎町なので、町に下りていく道は、どこでも駐車O.K.
前に大きく見えている建物が、修道院。
その前の納屋状の建物には、りんご絞り機が備え付けられているのだとか。
ノルマンディーはりんごが特産で、りんごを絞ってりんご酒(サイダー)を作る。
イギリスでブロカンテ・マーケットに匹敵するのは、カーブーツセール。
カーブーツ・セールの場合、出展者は朝6時ぐらいから、買い手は7時ぐらいから来場し始めるのが普通。
なので、意気込んで「明日は朝何時に起きたらいい?」と、前の晩におじさんに尋ねたら、「フランス人は、イギリス人みたいに早朝からマーケットやらないの。9時に出たら早いぐらい・・・。」と牽制される。
なので、9時ごろから、先導してくれるおじさんの車の後ろにくっついて、ドライブ開始で、着いたのは9時半過ぎ。
確かに、まだみんな、やっとゆるゆる店を開け始めたところ。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
そう、ここでもやたら目に付くのが、自転車のディスプレイ。
その理由は、また後で・・・。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
ペーターおじさんと自転車。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
その横をロバが引かれて通る。
マーケットで買われた(?)ものやら、マーケットに物を積んできたのやら、
子供向けの「ロバ乗り」に出勤してきたものやら・・・事情は不明。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
修道院敷地内が、本格的なブロカンテマーケットなのだが、
その外にも、食べ物や日用雑貨を売るスタンドなどが続々と建つ。
どうやら「お祭り」気分で、道に面した家の住人も、テーブルを出してきて、不用品を売っている。
駐車した道から下りてきた最初の方で、いらなくなった子供用プラスチックおもちゃや、絵本みたいなものばかり売られていて・・・呆然としたが・・・大丈夫。最後にはれっきとした「ブロカンテ」にたどり着いた。
子供用のゲームやら、いろいろなイベントも催されていて、まさしく「お祭り」。
町中にスピーカーでユーロ・ポップがBGMに流されていて、ちょっと騒々しい。
「こんな町のそばに、絶対住みたくないよ・・・。」と、おじさんぼやくことしきり(笑)。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
まあ、そういわず・・・。出ものがあるかもしれませんぜ・・・。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
上のブロカンテおばさまが売っていた、錆びた鍵束。
目をつけていたDanaさんが、後でやっぱり気になって戻ってきたのだけれど、
件のおばさまは、ランチだったのか姿が見えない・・・で、買えずじまい。
写真で我慢してね。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
この修道院の横あたりからが、本格的なブロカンテ・マーケットの始まり。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
まあ、玉石混同、掘り出し物大会・・・な感じ。
おじさんに言わすと、昔はもっと質のいいアンティークが安価で出ていたのだとか。
最近は自分で買うことはほとんどないのだそう。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
でもまあ、カーブーツ好きの我々には充分楽しめる。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
古いカメラの広告看板。
田舎のこととて・・・、当然誰も英語は話さない。当たり前な話だが、フランス語。
私はこれがまた、フランス語が全く解らない。そもそも音声や言語に関連した脳が発達していないのに、英語だけでも満杯なのだ。
相棒のDanaさんは、ホメオパス兼通訳だけあって、言語脳が発達している。フランス語も少しはO.K.
なので、ずっと会話はDanaさん任せ。
ちなみに、オランダ人のペーターおじさんとの会話は、英語で不自由なし。オランダ人は八百屋さんでも、肉屋さんでも英語を(も)話す。(おじさんがフランス人でなくて、本当によかった・・・。)
マーケットでも、値段を尋ねてくれるのはDanaさん。私はアメリカ人の如く(失礼!!)「How much is this!?」で押し通して、ペンと紙を渡すだけ(笑)。
そして、フランス語で返事されると、ついDanaさんの方を向いてしまう。すると、「あ、こっちがフランス語話すんだ」と思われて、Danaさんにどわーっと、フランス語会話が振りかかってくる。
さすがのDanaさんもこれにはついていけず・・・最後には「こっち見るの禁止!!」を言い渡される(笑)。

My booties
その日の私の成果の一部。
それでも、イギリスより繊細でデコラティヴな物が、まだ安くで出ていると思うけどな・・・。

Lonlay-l'Abbaye
マーケットを一通り見た後は、おじさんは午後のティーパーティーの用意で、先に帰宅。
私たちは、修道院チャペルを見に入った。

Lonlay-l'Abbaye
なんだか古いロマネスク(ノルマン)様式のよう(丸いアーチが特徴)・・・と思っていて、
ググッて調べてみると、やはりそう。
1022年に、前回載せたNotre Dame sur l'eau教会と同じ、
Guillaume de Belleme(ギヨーム・ド・ベルム)の建立。

Lonlay-l'Abbaye
この素朴な彫りの柱頭はまさしく、11世紀のものに違いない・・・。


Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
修道院のあと町をうろついていたら、やっぱり自転車。
その前の道が塞がれていて、なにやら人だかりがしている・・・、

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
と、おもったら・・・、来た!!
こんな感じのレースが各地で催されているらしい。
シャトーの前の村道ももっと大きなレースのルートの一つだったらしく、
延々と自転車が走って行ってた・・・というのは、おじさんの話。

Lonlay-l'Abbaye - Brocante market day
町の中を流れる小川のせせらぎ。
こんな「お祭り」のない普段は、のんびりした静かな村なんだろうな^^。
次回はKotomiジュエリーの秋冬追加制作のもの・・・など。
そのあとはまた、ノルマンディーに話は戻ります。

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