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とても個人的な音楽の話 - 80'Music-Bauhaus(バウハウス)とPeter Murphy

先日、なにげに右コラムの「カテゴリー」を見て、「音楽」などというものを作っていたことに気がついた。 で、その内容は、John FoxxのCathedral Oceansがおまけヴィデオだから・・・というだけで、以上終わり。(何でこんなカテゴリー作ったもんだろうか?) カテゴリーを埋めるために、今回は私的音楽の話。 近頃Youtubeでコピーライトがうるさくなってきて、どんどん消されていくので、ここにEmbed貼ったとしても生き延びていくものやらどうやら、はなはだ怪しいけれど、面白半分で書いて貼ってしてみよう。 まずは、自分の音楽史から話し始めると・・・、 子供の頃からあまりTVを視ないので、いわゆるTVの流行物というのには全然ついていけていない。 まぁ、運が悪ければ「いじめ」にあいかねない「はずれ」ぶりなのだけれど、幸か不幸か、我々の時代は「仲間はずれ」はあっても、「いじめ」というのはあまりなかったようで、上手く生き延びてきた。(「仲間」は特にいらない性格なので、「仲間はずれ」になっていても、気づいていないことは、とても多いとおもう・・・笑)。 これはちょっと脱線・・・、本筋は、だから流行物の日本の音楽はほとんど知らない、ということ。 小さいときは親の持っていたアルゼンチン・タンゴや、カンツォーネみたいなものを聴いていたような気がする。 で、ティーンエイジャーになると、ロシア・東欧系の作曲家のものを聴いていた。 つまり、チャイコフスキーとか、ラフマニノフとか、ボルジャック(ドボルザークって日本では言ったな?)。 大学生の頃に、唐突にパンクとかNew Waveとかが出始めて、MTVが日本で深夜放送され始めた。 そのころから、スッポリBritz New Wave(今更「New」でもないので、近頃は「Dark Wave」と呼びならわされているような・・・)にはまってしまっていた。 また話は、横道にそれるが・・・、後日このプロセスで、気づいたことがある。 私の耳は「マイナーコード(短調)」にしか感応しない・・・ということ。そういえば、アルセンチンタンゴもカンツォーネもチャイコフスキーも、圧倒的にマイナーコード。 そういうなら、「演歌」もマイナー・コードなんだけれど、あの「おベタ」な歌詞がてんでダメ。 カンツォーネの場合、イタリア語なんて解らないから、どうでもよくて、「アモーレアモーレアモーレ、アモレミーオ~、インヴラツァティメ、シトルド、ニドローラ・・・ヴォイオレスタン、コンツェ・・・シノメモーロ」なんて子供の時歌ってて、今でも少し覚えているが、実はこっぱずかしい内容なんだろうな・・・(笑) ビートルズも、マイケル・ジャクソンも、ポップス系は「?」で、まったく興味ないのは、メジャー・コード(長調)だからメロディーとして認識できない、という明快な理由。 有名どころでは、イーグルスの「Hotel California」や、ストーンズの「Paint it Black」、もっとさかのぼってアニマルズの「House of the Rising Sun」(これ100%演歌な歌詞だったが・・・)はマイナー・コードなので「好き」。(あ、ブルース系はマイナー・コード多し。) こんな嗜好で音楽を聴く・・・という他の人の話は、聞いたためしがないのだけど・・・こんな耳に出来上がってしまったものだから、やむをえない。 ちなみに、クラッシック・レコード関連の仕事をしていた配偶者氏が、面白半分で自分の持っているレコードで、私にマイナーコード・テストしてみた結果、正解率85%以上。クラシック音楽の場合、マイナーからメージャーに、またその逆にと、転調することが多いので、一概にはいえないのだった。 またまた、話の横道で枝葉が広がってしまう・・・つまり、80’s New Waveと呼ばれるものは、大半マイナー・コードで出来上がっている、というあまり知られていない事実が、ここにあるのですね(おおげさか?)。 その後、ハウスやラップが出てきてからは、メロディーラインも、コードもないので、一切聴かなくなった。これも、明快。 それ以降は、ワールド・ミュージック系のものを聞いていることが多い。(トルコやアルメニアの曲なんて、ことごとくマイナー・コード。) そのTwisted ears(ねじれ耳)の私的音楽チョイス、懐かしのメロディーで、今回は私がBritz New (Dark) Waveにひっかかったきっかけの、Bauhaus(バウハウス)とPeter Murphy(ピーター・マーフィー)。
   バウハウス(Bauhaus) Spy in the Cab - 1980年 4AD リリースのアルバム「In The Flat Field」より。 バンドの解説はWikiリンクにまかせて・・・、70年代の大仰なロックには興味になかった私が、 深夜放送ラジオでこれを聞いて、かなりぶっとんだ。そして、Bauhausを片っ端から買っていた。 今にして思えば、彼らは元祖Goth(ゴス)だったんだな・・・これが。 Wikiにもあるように、彼らの大半の曲ははパンクを引きずっていて、ウルサイのだけれど メロウ系の曲にBauhausの特異性が出る。そして、ヴォーカルのPeter Murphyが美形かつ超特異(笑)。 Hollow Hills - 1981年 Beggar's Banquet リリースのアルバム「Mask」より。 このレアなヴィデオは、1983年バンド解散後、また1998年に再結成してU.S.A.ツアーした時のもの、ではないかと思う。 Murphy氏だんだんアメリカ発音で歌うようになってきたし。 再結成してからの方が、ステージの完成度がずっと高いではないか・・・。 大人になったっということか・・・資本力がついたということか(笑)。 これちょっとウルサイけれど、初期のTelegram Samのヴィデオ。 元曲T・Rexの「Telegram Sam」の70年代グラム・ポップに、 パンクと「カリガリ博士」的なる1920年代ドイツ表現主義映画のツイストをきかせたらこうなった、という・・・。 個人的に好きだったのは、洗練されていて、どことなくデカダンス・アンニュイなこの曲。 She's in Parties - 1983年 Beggar's Banquet リリースのアルバム「Burning from the Inside」より。 知人の子息の今時のゴス系君に言わせると、こういうのは今や「ゴス」じゃなくって、「ロマンティック・ゴス」というのだそうな。 Peter Murphy collageこれは、初めてスリーンショットをどうやるのか知った時に、遊びで作ったコラージュ。 芸大の頃は、Murphy氏がかなり製作のイメージソースで・・・(こういうのをMuseっていうのだろうかね?)、 漆の作品を作っていた・・・って、いったいどんな?と思われることと・・。 このあたりの昔の話は、忘れましょう(笑)。 解散後は、メンバーそれぞれに別のプロジェクトで活動しているのだが、 ヴィジュアル系の私は、当然、Murphy氏のフォロワー。 Peter Murphy Wikiリンク「English」「日本語」 氏のOfficial Websiteは「ここ」 解散の翌年、氏と、これまた超特異な元Japan(あ、これこそ「ヴィジュアル系」の元祖)の Mick Karn氏とのプロジェクト「Dali's Car」。 Dali's Car - The Judgement is the Mirror そういえば、今年の1月にMick Karn氏は享年53歳で、癌で他界されたのだった・・・合掌。 ソロになってからの、曲・映像ともに好きなのがこのヴィデオ・・・ All Night Long - 1988年 RCA/Beggars Banquetリリース、アルバムLove Hysteriaより。 1990年頃に、ムスリム・スーフィー派哲学に傾倒して改宗、トルコに移住して、現在もトルコで家庭を持っている。 音楽的にも、(以前からそうだけど)中近東音楽の影響がいちだんと強くなる。 私的にも中近東音楽は「魂レベル」で好きなので(笑)、そのまま、フォロワーが続く。 これはMusicだけだけれど、もっとも中東音楽の影響の強い、美しい曲、 Surrendered - 1997年EP版アルバム Recallより。 これも同じRecallより、トルコの曲の英訳版、アコースティックで。 Big love of a tiny fool これ一番最新のオフィシャル・ヴィデオかな。 これは曲よりも・・・Movieのデジタル・ポストプロセスと、トルコのインテリアに目を奪われてしまった(笑)。 Seesaw Sway - 2011年 Nettwerk Recordsリリース、アルバムNinthより。
彼のツアーはもっぱら、USAなので、U.K.でお目にかかることはほとんどない。 去年2年ぶりに、Londonでライヴがあって、私はチケットまでとっていたのに、歯が悪くなって歯科医に駆け込むことになり行けなかった。 いやぁ、もうこの歳になったら、座席のないオールスタンディングのライヴに、一人でふらっと行くのは、体力に限界があるということで(2年前まで行ったけど・・・笑)、ライヴからは隠居して、アームチェアー・リスナーになることにした。 また時たま気が向いたら、「ねじれ耳」音楽話追加します^^。

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