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Kotomiジュエリー近況-2011春コレクションもうすぐ完成・・・写真がペーパーバック表紙に採用された話

久しぶりのジュエリー近況。ええ、よく働きましたよ(笑)。
やっと予定していたペンダントヘッドすべて完成(配達待ちしている中国からのパールを使ったもの以外は・・・)。こんな感じ・・・。
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毎年のことながら・・・爽やかなミント・グリーン系は春のMust Haveアイテム。
石はプレアナイト、クリソプレーズ、グリーンオパール等。

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もう少しブルーよりでアマゾナイト。インドからたくさん仕入れた、クリアークォーツ。
右の後ろのブルーは染めのジャスパー。ちょっと可愛いピンクXパールも彩りに入れてみた。

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手前左のミントグリーンはクリソプレーズ石、真ん中の小ぶりの花型はグリーンフローライト、
右はガラスカボションにカラープリントを貼りつけたもの。
真ん中あたりにローズクォーツのものが写っている。

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上は大型のペンダントヘッド、石はアマゾナイト(真ん中)とアクアマリン(右より)。
アマゾナイトは時々手に入るが、アクアマリンは初めて手に入った。
それぞれ30-40カラットサイズのカボション。Kotomiジュエリーの中では「レアもの」。
手前は「ボケ」入ってしまってるが、ルチルクォーツの小さなペンダント。
このページ>の最後の方で紹介した石達。この子達は・・・いっぱいる(笑)。

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日本ほどシーズン性のないイギリスのこととて、いつでもグレイ系のモノトーンの物は用意しておく。
Kotomiジュエリーで一番コンスタントに出るのが、このグレイトーン。
英人は色気皆無、あぁ、人のことは言えないが・・・(笑)。
真ん中のコニャック色はキュービック・ジルコニア。人造だがシャープで気高い感じすらする石。
以前タイから仕入れて、2つだけ残っていたもの。
手前のハート型クリスタルは中国から。このチョーカーペンダントのデザインはベストセラーのひとつ。

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まだトレイにてんこもり状態で撮影したので、これではまだ何がなんだかよく解らないことと・・・。
完成まであと約一週間から10日。糸通しを下請けしてくれているFrancisに、サンプルと材料を持ち込んで、仕上がってきてから撮影と値付け。もうあと一息。
サンプル組みの様子は以前<このページ>でも舞台裏をお見せしたことがあるが、再び少し・・・。
Making a sample...
これはデザインを決めているところ。

クリップで留めたテグスを仮通しに使っている、糸だけで通していけるものだったら何でも使える。(タイガーテールワイヤーでもいいが、淡水パールの穴が小さくて通らない時がある。)
センターのペンダントヘッドから、バランスと長さを見ながらビーズを組み合わせていく。ビーズ組専用トレイに並べるやり方もあるが、私は手早くデザインを決めていく方なので、このやり方でずっときている。
作業机によく使う長さをマークしていて、Cがセンター。いちいちメジャーで計らなくていいので便利。
My style of threading
デザインが決まったら、本糸通し。
これまた、いろいろなやり方があるのだが、私が使うのはアクセサリー工業用ナイロン糸4番を2重使い。
イギリスでは、タイガーテールワイヤーを使う人が多いのだが、個人的には好きではない。ワイヤーは丈夫なのだけれど、ゴワゴワしていて、ネックレスの柔らかさが出ない。保管の時の丸め方によっては、へんなクセが付いてしまって取れない、などが欠点。いくらワイヤーが強いといっても、石の穴にエッジが立っていると、ワイヤーでも切ってしまう。なので、私はいつもナイロン糸信奉者。(時たま、重い天然石を使ったロングネックレスにタイガーテールを使う位。) もし、Kotomiジュエリーを、ずっと使っていて糸切れしてしまったら、直しますよ^^。
針は長い目のビーズ針使用。しっかりしたナイロン糸は、太いので針穴には通らない。そこで、細手のミシン糸(90番を使っている)を「道糸」にする。この細手ミシン糸を針穴に通して輪に結んだところに、ナイロン糸を通して使う。
糸の始末は日本で言うところの「ボールチップ」、英語ではcalottes chipsと呼ばれているものを使って、中に結び目を隠す。この一連のやり方は典型的な日本のアクセサリー製造工場のやり方。
Packed all beads and findings...
サンプル1点を仕上げたら、同じデザインにするペンダントヘッドの数に合わせて、
必要なビーズやパーツをサンプルとともにパック詰め。
これを数えるのも、なかなかの手間。量産メーカーでは、測りでビーズの重さを測って数量を割り出す。私の場合は、それほどの量でもないので、目分量を含めて、ちょっと余分の量で数えておく。上はFrancisに持ち込む直前の状態。一週間におよそ150本位仕上げてくれる。今回は300本弱なので、2週に分けて取り掛かってもらう。
全部仕上がって、値付けも済んで、納品体制が整うのは3月の始め。
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話は変わって、写真の話題。2009年の秋ごろ、私のFlickr写真を見たドイツの出版社から、写真を文庫本の表紙のデザインに使いたいというオファーが入ってきた。 
チューダー期リ・エンアクトメントのグループの人たちを撮ったものだったが、幸いグループの連絡先が解っていたので、念のため問い合わせてみたら、写っていた人達も問題なし。後で出版社から、顔は写らないし加工もするので肖像権は問題ないとの連絡も来た。私の方はもちろん、大歓迎なので、高画質のものをメールで納品した。きちんとお支払いはいただいて、出版は2010年の秋になるという話だったので、その後すっかり忘れてしまっていた。
そうしたら、今年の初めにその本が届いた。
My photo was used for a German paperback book : )
こんなもの。
イギリスの歴史小説家・Philippa Gregory(フィリッパ・グレゴリー)の歴史小説のドイツ語訳版で、
ヘンリー8世の最初の妃キャサリン・オブ・アラゴンを主人公にしたもの・・・らしい。
U.K.アマゾンでも出ていた・・・<ここ>。

My photo was used for a German paperback book : )
表紙真正面。

Tudor dance
元写真はこれ。
グラフィック・デザイナーのフォトショップ力量にひたすら感心。
うちのアンティーク、フォトショップCS2のグレードアップを・・・真剣に考えてしまうな(笑)。

次回は、Fashion and Textile Museum(ファッションとテキスタイル博物館)で4月25日まで開催中の、テキスタイルデザイナーSue Timney(スー・ティムニー)の展覧会のイメージ。

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