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箱彫刻家Peter Gabriëlse(ぺーター・ガブリエルザ)新作

今回はLe Châteauで覗き見した、ペーターおじさんの箱彫刻の新作。
完成しているものもあれば、まだ製作中のものもあり。
これまた、並べられている状態のまま動かさずに、サクサク撮っていったので、作品写真としては上出来とはいえないけれど、パリ個展会場での撮影がわりの速報ということで。


Box sculpture 2012 July- 08
鉛色の作品。実際に鉛の「ついたて」の前には、小さな白いライオンの彫像が立っている。

Box sculpture 2012 July- 08
クローズアップ。
小さな棚の上の、小さな小さなボウルが、インテリアのスケールを実感させる。

Box sculpture 2012 July- 09
今回のシリーズの中で、とりわけ印象的だったこの作品。
左下のキャビネットが・・・、

Box sculpture 2012 July- 09
アンティークの人形の家の家具(?)だったのだろうか、
信じられないほど細かな細工の施された象牙製のもの。

Box sculpture 2012 July- 07
去年これとよく似た構造の作品を見たことがある。
今回のこの作品にはストーリー性というか、「オチ」があって・・・、

Box sculpture 2012 July- 07
よく、箱彫刻の「挿し色」に使われるブルーに、ペイントされた椅子と、
よく見ると階段にブルーの塗料が飛び散っている。その訳は・・・、

Box sculpture 2012 July- 07
階段の最上段で、ちょっとしたトラブル。
青い塗料の入っていた小さな容器が、ひっくり返ってしまったのだった・・・、
という、状態が演出されている。芸が細かい・・・。

Box sculpture 2012 July- 05
このフレームの、壁画のようなまったりしたタッチは、
古いキャンバス地を張りこんだ上にペイントして作られている。

Box sculpture 2012 July- 05
そのディティール。

Box sculpture 2012 July- 11
近頃時折現れる、机の上の地球儀。

Box sculpture 2012 July- 11
そのディティール。

Box sculpture 2012 July- 12
いつも人気のある「図書室」シリーズ。
ゴシック風の装飾木枠の中に、ガラス瓶の底がぴったり納まっている。
流しガラスがなかった頃に、吹きガラスで作られたガラス、
Crown glassとかBullseye glassとか呼ばれる)を、連想させる。

Box sculpture 2012 July- 12
そのディティール。
この図書室に収まっている本の表紙はマーブルペーパーが使われている。

以下はディティールを撮ったけれど、全体像が上手く撮れなかった作品達。

Box sculpture 2012 July- 10
どうやって作るのか、小口金装丁のミニミニ本。
小口金が光に映える。

Box sculpture 2012 July- 01
古い壁紙に、錆びたフックのある部屋。

Box sculpture 2012 July- 02
時々登場する、「挿し色・ブルー」の作品。

Box sculpture 2012 July- 03
古いボルトのある部屋。

Box sculpture 2012 July- 06
ダイナミックなスクロール飾りの付いている部屋は、

Peter's workshop
まだ外側のフレームと合体していない(写真左側の作品)。

Box sculpture 2012 July- 13
小さな音楽室は・・・、

Box sculpture 2012 July- 13
キャビネットの中に、仕込まれているのだった。
古いキャンヴァスを張り込む手法が、ここでも使われている。

Peter's workshop
まだ最後の仕上げを待っている作品たち。
このアトリエの眺め自体が、
まるで箱彫刻作品の中・・・かと、一瞬勘違いしてしまう(笑)。

パリ個展が実現せずに残念だったけれど、ペーター師匠の製作エネルギーもアイディアも、まったく衰えは感じられない。ぜひまた個展が実現すると楽しいのだけれどな^^。

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