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ブリタニーの町や村-Dinan(ディナン)-2-

前回の続きで、北西フランス、ブリタニー地方のディナンの町のイメージを。


Dinan
中央広場前に建つ、Saint Saviour's Basilica(訳すと「聖救世主大聖堂」ということになる)。
中央広場では7-8月水曜日には蚤の市、木曜日には朝市が出ているとかいう話。
私達が着いたのは、木曜の夕方なので広場はただの駐車場。
で、教会の方は、12世紀~16世紀にかけて建てられたもので、
よくあるパターンの、下階がロマネスク、上階がゴシックの組み合わせ。

Dinan
入り口上のtympanum(ティンペナム)は初期の12世紀頃のもの・・・と思う。
素朴な味わいのある彫刻。

Dinan
Nave(身廊)の壁はシンプルなロマネスク様式。

Dinan
Chancel(内陣)はゴシック様式で・・・、

Dinan
Alter(祭壇)のキャノピーはコテコテのバロック。
17~18世紀頃に付け足されたものなのだろう・・・という想像がつく。
足のかわいい(?)精霊鳩の下で、Thurible(セラブル=香炉)を振り回している天使は、
正面から見ると宙に浮かんでいるようでインパクトあり。

Dinan
近くば寄ってみると・・・、フレームの上に座っているのだった。

Dinan
Transept(翼廊)の祭壇は、デザインの相似から、
上のキャノピーと同時期に作られたもののよう。
ブルーグレーとゴールドの組み合わせが、フランスらしい
エレガントさをかもし出している。

Dinan
反対側の翼廊(にあったと思う・・・)の聖母子もチャーミング。

Dinan
同パネリングの装飾。モットーに記される"REPLE TUORUM, CORDA FIDELIUM"
ラテン語で「汝の忠誠、心に満ちよ」的な意味で、
雲の上の「父様」から様々な聖職・役職のオーダーが、
地上に降ってわいているところの図・・・と思われる。
「あのー、一度にそんなにリクルート発注されても・・・」と天使達ちょっと困惑顔。

ちなみにこの教会に、ディナン出身の百年戦争時の騎士
Bertrand du Guesclin(ベルトラン・デュ・ゲクラン
の「心臓」が埋葬されている・・・とかいう話は後で、検索していて知ったこと。

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教会を出て、旧市街にある、
前回のHotel de Keratry(オテル・ド・キラトリ)の前も小さな広場になっている。
その広場に面して、Théâtre des Jacobins(ジャコバン・シアターかな?)という
劇場/コンサート・ホールが建っている。

Dinan
花で彩られた建物。
そのまた向かいに、私たちの滞在したHotel Arvor(アルヴォル・ホテル)が建っている。

Hotel Arvor - Dinan
ホテルの入り口。
この一角は、もともとジャコバン修道院
(ドメニコ会派修道院の一派で、フランス革命時のジャコバン党は、
この修道院で集結していたために、こう呼ばれる。)の跡地で、
現在の建物は18世紀に立てられたものだそう。

Hotel Arvor - Dinan
これが私達の泊まった3人部屋で、一泊125ユーロ(約100ポンド、2012年8月)。
3人で泊まったこともあるが、ロンドンやパリの感覚でいうと激安、
それで3スターで、レヴューサイトの評判も上々。もちろん、すべて英語で問題なし。

Hotel Arvor - Dinan
朝食は別料金8ユーロで、簡単なハム・チーズ・パンのビュッフェ。

Hotel Arvor - Dinan
パンコーナーのクロワッサンのディスプレイ。

Hotel Arvor - Dinan
私達はこのブレークファスト・ルームで食べたのだが・・・、

Hotel Arvor - Dinan
はみ出した人達は、このリーディング・ルームで食べていた。

Hotel Arvor - Dinan
こっちの方が、ステキなインテリア。はみ出せばよかった・・・。

その他、パーキング料が別料金で5ユーロで、あらかじめブッキングしておく必要がある。
知らなくてパーキングをブッキングしなかったら、ホテルのパーキングは満杯。
しかし、100mほど先の町のパーキングエリアで、翌朝までパーキングしたら4.4ユーロだった。
駐車場も、大都市に比べると格安。

Dinan
朝ホテルから、ジャコバン・シアターの横を通って、町の駐車場に向かう。

Cat in Dinan
ここでまた、猫の激見。路上観察がブームのディナンの猫達。


次回は、夏のホリデー話の最終回で、ブリタニー地方の海岸やら、フェリーやら、のイメージ。

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